見えないもの そこにあるもの そこにないもの 

【2023年度卒業制作賞・加藤成之記念賞受賞】

紗袷は織目から透けて見える下地模様と、錯視によるモアレ模様が特徴の、朧げなものに潜む美を楽しむ、不思議で贅沢な着物だ。コロナ禍で意識した見えないものへの怖れを作品に残すという思いが紗袷と重なる。見えない存在への畏怖と対峙するイタリア民話「魂のない体」の世界観を投影することで、捩・絣・多重織の伝統技法で表現した、不安の克服・⾃⼰認識の再発見が、季節さえ超えていく独⾃で新しい着物の捉え方とつながった。

魂のない体にまつわるあれこれ

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