東大寺二月堂で行われるお水取で練行僧が着る紙衣は文字の通り、和紙で作られた着物です。厚手の和紙を揉み縮め、糊や柿渋を塗った紙は、驚くほど軽いのに風を通さず、暖かいので昔は防寒衣料として用いられていたそうです。
紙をこより状にして織る紙布も丈夫で軽量なので、帯などとして重宝されています。カジュアル感が強いので、少しよそ行き感のある紙の帯を制作してみたいと思い、揉紙を細長く切って緯糸にしてして帯を織ってみました。和紙の部分は、表は揉紙、裏は柿渋染めの二重織。
内側に柿渋の和紙を持ってきたのは、柿渋には、防水機能があるため。冬でも、帯の下は、汗で着物や長襦袢が湿ります。二重織で和紙と和紙の間に空気を入れる。柿渋で湿気を防いで、表側の揉紙が湿気を放出する。鷲をモチーフにした帯を和紙で織ったのはダジャレではなく、飛べるかと思うほど軽いのに、日本の風土と長い歴史が作り上げた、断熱機能の優れた素材だからです。










