織物は、糸を縦方向と横方向に並べ、相互を立体的に交差させた布組織です。交差させるために、経糸を上げ下げするのが綜絖と呼ばれる織機(はた)の部分。捩織は、この並んでいる経糸を隣同士で交差させて、隙間を作ります。太い糸でざっくり織る場合は、手で経糸を交差させながら織ることもできますが、着尺のように1,000本以上の糸を手ではできません。そこで、半綜絖ふるえという交差させるための機能をプラスします。
始め、交差させるだけのふるえを追加して片側だけの開口で試作を織りましたが、ふるえの糸が経糸と絡んでしまい、たった7センチ織るのに何日もかかってしまいました。そこで、吉田絋三先生の著書「手織りの実技工房 絣からもじり織まで」を参考に、交差を解くふるえを下側に追加して、上下の両口開口としました。放り出したくなるようなあの時間はなんだったのかと思うほど、スムーズに織ることができました。
しかし、このふるえを自作して、試してみるのに、夏休み丸々使うことになりました。今から思えば、織るのは、一瞬だったのに…










